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【東北】注目度上昇中の復興・地域活性団体「釜援隊」WEB サイト リニューアル

銀行員、新聞記者、建築家、商社マン。なんだか街をまるごと作れてしまいそうな顔ぶれ。これは岩手県釜石市で活躍する「釜援隊」の14名のメンバーの前職の数々。彼らは総務省の復興支援員制度下で活動するコーディネーター集団だ。住民・自治体・企業・NPOなどの様々な組織と地域のニーズをつなぎ、復興に向かう街の大小の課題解決や、新しくて小さな経済の創出に取り組んでいる。今回は注目を集めるこのドリームチームの活動をさらに加速させるWEBサイトリニューアルの相談です。

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様々なバックグラウンドを持った、14 人の釜援隊メンバー

釜石からはるばる日本橋のsmall design centerに相談に来てくれたのが、茨木いずみさんとマネジメントを担当している中村博充さん。ふたりとも岩手県出身ではなく、釜援隊の活動内容に惹かれて県外から岩手に移住してきた。

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釜援隊 広報担当の茨木いずみさん

茨木さんは宮崎県出身。前職では東京で教育関係の仕事をしていたが、「もっと身近に、地域に貢献する経験を積みたい」という想いを抱えていたところ、ある勉強会で釜援隊の制度設計者に出会った。
「行政でもなく、民間でもなく、組織を超えた働き方ができることに可能性がある。これからの地域での働き方のモデルになるはず」と感じ、釜援隊へ応募した。

釜援隊での実際の仕事は、大変なこともあるけれど、当初思い描いていた以上に充実しているそう。地域の未来に責任のある仕事を任され、そして地域活性化の新しいモデルとなりそうな流れのなかで日々考え、動いていくことに興奮する毎日。

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釜援隊 マネジメント担当の中村博充さん

中村さんは大阪府出身。東京で就職し、商社で半導体を扱っていた。「もっとダイレクトに誰かのためになる仕事をしたい」と思いながら過ごしていたところで釜援隊に出会った。釜石に行ってみて任された仕事は“マネジメント担当”。未経験の領域に困惑した。毎日が挑戦と試行錯誤の連続。でも「この人を笑顔にする為にこの仕事をしている」と実感できることの多いこの仕事が楽しくてたまらない。

2人が口を揃えて言うのは、とにかく人と触れあって、自分の仕事が必ず誰かの笑顔につながり、心からのお礼を言ってもらえること。とても普通のことのようだけど、思い返してみてもそういう瞬間に恵まれた仕事ってなかなか少ない。

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釜援隊の合宿風景

「地域と地域」「市内と市外」「住民と行政」など、様々なものの間(はざま)に立って活動する釜援隊のフィールドは幅広い。複数の地域の郷土芸能を一堂に集めた「釜石うみやま郷土芸能大競演会」、釜石をフィールドとした長期実践型インターンシップ「KamaPro」、住民の身近な課題を解決する買物弱者対策などは、その一例だ。最近は漁港の街ならではの新商品の開発もスタートした。地域のためになることを、メンバーの能力を最大限に活かして自ら発案し、実行する。

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鵜住居川流域の郷土芸能を集めた郷土芸能祭

とても勢いのある釜援隊が抱える課題。聞いてみると、それは組織として、成長し続けている証でもあることだった。
釜援隊の活動は、隊員の能力を活かしながら、個々の新しい動き、流れをつくっていくこと。だから、特定の商品を扱う企業やひとつの活動に集中するNPOに比べるとなかなか伝わりづらい。
そして、広報に関わる様々なツールはWEBサイトを含めメンバーが自ら作ってきた。初期の実績も少なくて、活動がシンプルな頃はそれで問題がなくても、活躍してるからこそ、そろそろプロの力が必要になってきた。
もっとわかりやすく、自分たちの活動を街の内外に伝えることができれば、支援者やメンバーはもっともっと増やしていけるのではないかというのがメンバーの実感だ。

勢いのある彼らとの仕事は、きっと大きな刺激になるはず。
団体のかたちとしても新しいから、きっと関わるクリエイターにとっても、これからの地域の仕事の未来を考えるよい契機になるはず。成長を続ける釜援隊の、グルーヴ感をしっかり編集し、伝わるかたちにつくりあげたい方の応募をお待ちしてます。

(2014.12.26)